ワーママを辞めて専業主婦になるという選択
専業主婦歴1年半のウララと申します。
現在は、夫と娘(4歳)と一緒にのんびりした主婦生活を満喫していますが、以前はフルタイムのワーキングマザーとして疲労困憊の毎日でした。
ワーキングマザーの現実
ワーママ時代は、とにかく毎日があたふたとして、時間にも心にも余裕がない生活でした。
私の場合は運も悪かったのか、復職と同時に容赦ない職場変更。仕事量・責任ともにむしろ産休前より多く、残業が当たり前の部署に放り出されてしまいました。
時短勤務の申請をしていても現実には帰ることができず、延長保育・病児保育をフル活用してしのぐ生活。実家も遠方であったため、本当に毎日が綱渡り状態でした。
上司は、「また今日も帰れなかったわね。」と同情的な言葉かけをしてくれても、業務内容を減らしてくれる訳ではありません。
それでも、その上司自身が毎日遅くまで残業して、土日出勤も頻繁に行っていることを知っている私は、困ったように「すみません。」と返事するしかありませんでした。
慣れない仕事を全うすることだけでも精一杯な状況でしたが、 イヤイヤ期真っ盛りの娘との親子の時間はまさに消耗戦。
『子供と過ごす時間が私の癒し』などといった良循環は生まれず、すぐに癇癪を起して大騒ぎする幼児の相手は、仕事に疲れた体にさらにダメージを上塗りするというのが現実でした。
夫は世間一般的には協力的な方であったと思いますが、心身ともに追い詰められていた自分にとっては全く不十分なものでした。
その当時、夫よりも私の方が稼ぎが良かったこともあり、
『なんで、稼ぎも育児もメインは自分なんだよ。』
『むしろ実家の協力が得られるシングルマザーになった方が楽なくらいだ。』
常に不満が渦巻いていました。
さまざまな葛藤の中、
『この状況は、私にとっても家族にとっても幸せではない。』
そう結論づけるに至りました。
貧乏人はワーママを辞められないのか?
『もう限界だ。専業主婦になりたい。』
そう考えてもワーママをやめるにあたっては、大きな不安もありました。
なんといっても大きな壁となっていたのが、経済面。
我が家の夫の収入は、平均ちょい下レベル。
自分が仕事を辞めてしまったら、経済的にやっていけないのではないかと大変心配でした。
一度退職してしまったら、元のような正規雇用は難しい完全なる片道切符です。もし、実際に退職してしまってから後悔しても取り返しがつきません。
退職を見据えて読み漁った家計管理本にも 『安易に共働きを辞めるべからず。』と多数記載があり、専業主婦になることを肯定的にとらえるものは見当たりませんでした。
ワーママを辞めたら、肩身が狭い?
そして、世の中の動きとしても共働きが推進されており、家事も育児も仕事も全部バリバリこなす事が当然のように言われています。
家事や育児のみをして生活する専業主婦は、なんとなく肩身が狭いというか、世間的には評価されにくいでしょう。
それまで、それなりに優等生として生きてきた自分にとっては、そういった風潮の中でレールを外れることは勇気のいる決断でもありました。
専業主婦であることの幸せ
しかし、思い切って専業主婦となって1年半。私自身は、この選択をしてよかったと切実に感じています。
ゆっくりと自分の時間を満喫できる生活によって、心の余裕が格段にアップしました。そして、ママがいつもご機嫌なのは家族平和にとっても重要なファクターなのです。
また、心配していた経済面ですが、 去年1年間の我が家の支出は年間200万程度。
月々にすると16万程度で生活することができたため、我が家でも人並みに毎月貯蓄にまわすことができました。(そして、共働き時代の貯金を利用して資産運用もしています。)
限られた予で上手くやりくりすることは、私にとってはあまり負担がなくゲーム感覚でたのしめるものでした。
仕事と育児を両立してバリバリ稼ぐ能力はなかったけど、私は節約しながら家計管理をする才能はあったようです。
夫が低収入だって、うまく家計管理をすることによって、日々楽しく生活できて、貯金できるのなら全く問題なし!!
どっちを選択しようと、そんなの個人の勝手。
低所得世帯だって専業主婦になっていいじゃない。
この一年半の試行錯誤で自信をつけ、そう実感するに至りました。
本音は辞めたくても必死に耐えているワーママさんへ
働きながら輝いているワーママさんは心から尊敬します。
でも、『できれば専業主婦したい。』と思いながら無理している人たちも結構いるんじゃないかな。
ワーママであることに違和感を感じながらも、涙を堪えて歯を食いしばって必死に耐えている方がいらっしゃったら、世間体なんかにとらわれないで、専業主婦という選択肢も悪くないですよ。